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    <title>⛩夜薙さんの電書目録⛩</title>
    <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com</link>
    <description>⛩夜薙さんの電書目録⛩・小説更新情報</description>
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    <copyright>Copyright ©2026 夜薙 実寿.</copyright>
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    <item>
      <title>第102話　転校を阻止せよ！ - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/40803</link>
      <pubDate>Sat, 06 Jun 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
　警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ！　これじゃあ、友達も出来やしない！


～無自覚可愛い系姫♂と執着美人護衛による、年の差学園主従BL！～

━━━━━━━━━━━━━━━
最新話に追い付いたので、以降は書け次第の気まぐれ不定期更新となります。最低週1更新目標！
※他サイトでも公開しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[「ハルくん、行ける？」

　ステージ袖で、セーラー服風アイドル衣装の棗先輩がオレに訊ねた。
　日もすっかり翳り出した夕方の野外ステージ。文化祭の終わりを飾る、後夜祭最後のラストライブ。先輩と色違いお揃いの衣装を纏ったオレは、意を決して頷きを返した。
　直後、最初の曲のイントロが流れ始める。

「じゃあ、行くよ！」

　先輩の合図。気合いを入れて、ステージへと飛び出した。途端、歓声と共に強い光のシャワーが降り注ぐ。負けじと観客席を見渡そうとするも、これでは眩し過ぎて何も見えそうにない。
　でも――このどこかに、母さんが居るはず。
　不安と緊張と、様々な想いが駆け巡る中、オレは胸いっぱいに息を吸い込んだ。


　　　◆◇◆

　
　御影さんの提案とは、次のようなものだった。

「｜如何《いかが》でしょう、陽様の仕事ぶりをきちんと見極められてから、改めて今後のことをご判断なさるというのは」
「仕...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第101話　最悪のシナリオ - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/40599</link>
      <pubDate>Sat, 23 May 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
　警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ！　これじゃあ、友達も出来やしない！


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      <content:encoded><![CDATA[　その後、どのようにミスターコンが締め括られたのか、全く覚えていない。気が付いたら場は散開していて、ステージ袖でスタッフから「お疲れ様です」と労いの言葉を受けていた。

「ふぅ、何か意味分かんない結末になったね、ハルくん。……ハルくん？」
「如何なさいましたか、陽様？」

　棗先輩に話し掛けられていたのにオレはぼんやりしていたようで、御影さんに呼ばれてハッとした。

「えっ!?　いや、その……」

　実は母さんを見かけて……などと話すべきか迷っていると、にわかに周囲が騒がしくなってきた。

「あ、ちょっとお客さん、こっちは！」

　直後、スタッフの制止を振り切ってバックヤードに乗り込んできたのは――。

「母さん……」

　――だった。愕然としたオレの言葉に、幾人かが「ええっ!?」と驚きの声を上げる。事情を知る東雲と御影さんだけは緊張して身構えたのが視界の端に映った。

「陽……あなた」
...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第100話　どっちを選ぶ？ - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/40523</link>
      <pubDate>Sat, 16 May 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
　警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ！　これじゃあ、友達も出来やしない！


～無自覚可愛い系姫♂と執着美人護衛による、年の差学園主従BL！～

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      <content:encoded><![CDATA[「――という訳で、最終選考に残ったのは、東雲 暁良くんと御影 冬夜さんの二人！　いずれも飛び入りシード枠という異例の事態となって参りました！」

　第一審査の結果発表を受けて、会場がざわめき立つ。
　落選した出場者達が肩を落として……ただし、三峯先生に関しては全く気にした様子もなく淡々とステージ上から捌けて行った。
　残った二人、東雲と御影さんが開幕前同様、炎の闘志と氷の笑顔で互いに睨み合う。その気迫のせめぎ合いを会場の隅で直に感じながら、オレは冷や汗を掻いていた。
　自分も採点していたのだから、ある程度予想はしていたものの、ピンポイントにこの二人が勝ち残るとは……。

「ねぇ、ハルくんはどっちを応援するの？」
「！」

　隣席の棗先輩がこっそりと耳打ちしてきた。オレが今正に考えていたことだった。目が合うと、棗先輩はにんまりと悪戯っぽく笑んだ。……完全に楽しんでいる。
　オレが答えあぐねて...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第99話　破砕音とアヴェ・マリア - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/40378</link>
      <pubDate>Sat, 09 May 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
　警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ！　これじゃあ、友達も出来やしない！


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      <content:encoded><![CDATA[　その後は残りの出場者達の紹介が続いた。なんと、数合わせの為か本当に教師までがエントリーされていた。前半の飛び入りシード枠で会場が盛り上がり過ぎたせいで、元々の出場者だった予選四位、五位の二人は何だか可哀想なことになってしまった。

「――以上、五名が本選出場者となります！　これより出場者の皆様にはこちらの提示するお題を披露してもらい、特別審査員ならびに会場の皆様にも審査して頂くことになります！　第一のお題は〝特技〟！　この場で見せられるものなら何でも有りのアピールタイム！　高評価を得た上位二名が最終決戦である次のお題に進めます！　では、エントリーナンバー１、東雲 暁良くんから！」

　司会者の説明の間に出場者達は皆一旦袖に捌け、名を呼ばれた東雲だけが今一度ステージに戻ってきた。その手には、何故か机が一席。

「おっと、東雲くんは何故か机を持っていますね。これは一体何に使うつもりなのでしょ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第98話　飛び入り！ミスターコン - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/40280</link>
      <pubDate>Sat, 02 May 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[「さぁ、今年も始まりました！　文化祭恒例、ミスター四季折コンテスト！」

　校庭にマイクの電子音が響く。まずは、司会進行役である放送部の部長が自己紹介をし、続いて解説役として呼ばれた眼鏡の生徒会長が挨拶を行った。
　軽いオープニングトークの後、手筈通りにオレ達の出番が来る。
　
「……では、まずは特別審査員として、我が校が誇る可憐な姫君方をご紹介致します！」

　わっと歓声に迎えられ、例のランドマーク衣装を纏った棗先輩とオレが、それぞれの護衛人にエスコートされる形で袖からステージへと上がった。
　観客席には、見渡す限りの人、人、人。それも普段は居ない一般参加者の存在により、老若男女とりどりの顔触れとなっている。
　体育祭や納涼祭で順調に場数を踏んできてはいるものの、やっぱり大勢の人々に注目されることには未だに慣れない。オレは背中に変な汗を掻きつつ、必死に笑顔を貼り付けては、精々優雅に見える...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第97話　一難去って - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/40125</link>
      <pubDate>Sat, 25 Apr 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[「良かったぁ、何事もなく済んで。東雲も協力してくれてありがとう」
「……別に」
　
　母さんを見送った後、昼休憩を迎えたオレはパーティションの裏で小声で喝采を上げた。
　自由時間とは別に、従業員には順次、昼食を摂る為の短い休憩時間が設けられている。本日、午後から姫としての仕事があるオレには優先的にその権利が与えられていた。
　狭い裏方スペースで、同じく休憩に入った東雲と共に、彼の作った賄いのオムライスを頬張る。本来、調理係の東雲は｜調理室《あちら》で済ませる予定だったが、オレに呼ばれて教室に来ていたついでに、そのままここで食べる運びとなったのだ。

「優しそうな良い親御さんだったな。あんたに似てる」
「そうかな？　ああ見えて、怒らせると結構怖いんだよ。潔癖っていうか、曲がったことが許せないっていうか」
「ますます、あんたに似てるな」
「えぇ、そうかなぁ？」
　
　身内を褒められて悪い気はし...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第95話　発令！親バレ注意報！ - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/39897</link>
      <pubDate>Sat, 04 Apr 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[「――という訳で、オレが姫だってことは、くれぐれも内密に」
「はいっ！　仰せのままに！」

　クラスメイト達から小気味の好い返事を頂き、オレは安堵の息を吐いた。
　――よし！　これで、ひとまずは大丈夫だろう。
　起きしなに衝撃の報告を受け取った後、オレは即座に陽葵に電話をした。

『陽葵！　今メッセージ見たけど、どういうことだよ!?』
『ああ、お兄ぃ。それなんだけどさ……ママがいつもよりオシャレしてたから、どこかお出かけするの？　って聞いたら、お兄ぃの文化祭に行くんだって。あたしは高校生にもなると親が行事に来るのは恥ずかしいもんだから、やめたほうがいいって止めたんだけど……どうしても、一度はお兄ぃの学校での様子を見ておきたいんだって、聞かなくってさ』

　その為にパートまで休んだというからには、母さんは本気だ。
　
『そ、そっか……』
『あたしはルミとの約束があるから、ついてけないし……と...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第94話　眠れない夜 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/39758</link>
      <pubDate>Sat, 28 Mar 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[「捻挫したぁ!?」
「はい……ちょっと、転んで」

　帰寮後、夕飯の席にて。オレが怪我のことを話すと、棗先輩は血相を変えた。
　
「大丈夫なの？　明日は後夜祭ライブじゃん。踊れるの？」
「それは、たぶん。テーピングでがちがちに固めてたら痛みはないって分かったので」
「そう……出来るならいいけど。まぁ、無理はしないでね。ボクの足を引っ張られても困るし！」

　ふんと顔を背けて相変わらずな照れ隠しをしてみせる棗先輩。オレが曖昧な笑みで応じていると、先輩はミニトマトにフォークを突き刺しながら、一人合点がいったように頷いた。

「でも、そっか。それで例の赤髪ヤンキーがハルくんを担いで走ってたなんて噂が流れてた訳か」
「うっ……そんな噂になってたんですか」

　まぁ、目立ってたしな……正確には担がれてはいないし、東雲は走ってもいなかったけど。

「それで？　本来なら、その役目を担うはずだったであろう...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第93話　二度目の正直 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/39693</link>
      <pubDate>Sat, 21 Mar 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[　突然の開扉音に驚いて入口の方を見ると、そこには御影さんの姿があった。

「み、御影さん!?　どうして……」
「陽様が厳つい男に抱えられて校内を移動しているとの目撃情報を得まして……居ても立っても居られなくなり」

　相当に急いで駆け付けてきたのだろう、普段激しい運動をしても全く息を切らせることのない彼が、僅かに呼吸を荒くしている。
　室内の状況（ベッドに横たわるオレに半ば覆い被さる東雲の図）に視線を走らせると、彼は柳眉を寄せ――。

「これは、どういうことですか？　陽様をこんな場所に連れ込んで、一体何を……」

　――昂りを示す赤い瞳を細めて、東雲を睨めつけた。
　全身から漂う、不穏なオーラ。
　あ、怒ってる。これ、めちゃくちゃ怒ってるやつだ！
　慌てて半身を起こし、オレは必死に弁明した。

「違うんだ、これはその……オレが転んで足を挫いたから、東雲が手当してくれただけで」
「転んだ？　...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第92話　誰も居ない保健室で - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/39451</link>
      <pubDate>Sat, 14 Mar 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
　警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ！　これじゃあ、友達も出来やしない！


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      <content:encoded><![CDATA[「日向、それ……」
「あー……やっちゃったみたい」

　険しい顔の東雲に誤魔化し笑いで答えると、次の瞬間、オレは宙に浮いていた。

「!?」

　咄嗟にしがみついたのは、御影さんよりも分厚い胸板で……遅れて、東雲の腕に抱え上げられたのだと悟った。

「し、東雲!?」
「保健室に連れて行く」

　端的にそれだけ告げると、東雲は有無を言わさずオレを抱えたまま歩き出した。オロオロと見送る二年四組の先輩方に、とりあえずオレは「心配要らない」と、それから「此度のことは気にしないで欲しい」という旨を取り急ぎ伝えた。
　東雲は速かった。駆けてこそはいないが、長い脚で風を切るようにお化け屋敷を抜け、校内を進んでいく。その勢いに押されてか、廊下の人波がモーセの海割りの如く左右に分かれては道を譲った。

「え？　姫!?」

　通りすがる人達が、皆驚愕に振り返っていく。それもそうだ。厳めしい表情をした巨躯の男が...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第91話　暗闇でドッキリ - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/39229</link>
      <pubDate>Sat, 07 Mar 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
　警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ！　これじゃあ、友達も出来やしない！


～無自覚可愛い系姫♂と執着美人護衛による、年の差学園主従BL！～

━━━━━━━━━━━━━━━
最新話に追い付いたので、以降は書け次第の気まぐれ不定期更新となります。最低週1更新目標！
※他サイトでも公開しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　頭上から突然、巨大な蜘蛛が降ってきた。

「ぎゃああっ!!　虫!?」
「落ち着け日向、オモチャだ」

　半狂乱で手を振り回すオレに、東雲が冷静に告げる。

「お、オモチャ？　な、なんだ……」
「大丈夫か？　やっぱ先頭代わるか？」
「い、今のは！　ベクトルの違う怖さじゃん!?　虫はずるいって！」

　――そうだ、決しておばけが怖い訳じゃない！

　煽るでなく本気で心配されてしまい、ついムキになってしまうオレだった。
　オレ達は今、薄暗い狭い通路を小さなランタン型ライトを手に進んでいた。二年四組のお化け屋敷の中だ。
　段ボールで区切られた通路に暗幕を垂らして作られたみたいな、手作り感満載のアトラクション。ん年前に惨劇の起きた館～だとか、恐ろしい因習の残る村～だとか、そういったものものものしい設定は特になく、装飾もシンプルでそこまで凝られてはいない。
　こんな子供騙し、さすがに怖い訳がない。―...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第90話　姫と騎士 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/38847</link>
      <pubDate>Sat, 28 Feb 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[　文芸部と漫画同好会の合同ブースは閑散としていた。壁やパーティションには有名な文人の生涯やら漫画の歴史やらの記された展示がされているが、見ている者は誰一人として居ない。部員側も店番というか受付係がぽつりと一人、椅子で本を読みながら時間を潰しているという有様だった。
　だもんだから、オレが顔を出すとめちゃくちゃ驚かれた。

「姫!?　まさか、このような僻地に!?」
「僻地って……合同冊子出してるって聞いて。一部貰えますか？」
「勿論ございますよ！　こちらです！」
　
　興奮した様子で、机に並べられた中綴じ本を手で示す眼鏡の部員君。文芸部か漫画同好会か、どちらに属しているのかは分からないが、｜如何《いか》にもな文学少年といった風体だ。
　値札を見て、ぴったりの小銭を出そうとしたところ、その眼鏡君に突っぱねられてしまった。

「いやいや！　姫からお金なんて受け取れませんよ！　こんなもの｜無料《タ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第89話　プリンセスの憂鬱 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/38654</link>
      <pubDate>Sat, 21 Feb 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[　そうして、迎えた休憩時間。オレは｜人集《ひとだか》りの中心で立ち往生していた。

「ハル姫だ！」
「めっちゃ可愛い!!」
「え!?　嘘!?　あれで男!?」
「スタンプくださーい！」
「俺も！」
「私も！」
「押すなって！」
「順番に並べよ～！」
「いや、あの……っオレ、行きたい所があって！」

　オレの訴えは、人々の熱量に負けて誰にも届かない。仕方なく、求められるがままにスタンプや握手に応じるも、その列は止まることを知らない。
　くそっ……このままでは、どこも回れずに休憩時間が終わってしまう！
　こんな時、御影さんが居れば……と、｜後《・》｜悔《・》しかけた、その時。――誰かに腕を掴まれた。

「!?」
「こっちだ！」
「あ、おい！」
「姫!?」
　
　見知った声と手に導かれるまま腕を引かれ、人垣を抜ける。驚く人々を置き去りに、オレ達は賑わう廊下を駆けた。

「大丈夫か？」

　やがて、...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第88話　築き上げてきたもの - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/38496</link>
      <pubDate>Sat, 14 Feb 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[「あの噂って……」
「やっぱり本当だったのか？」

　クラスメイト達が囁き交わす。内一人が、恐る恐る東雲当人に訊ねた。
　
「な、なぁ、東雲。殴ったって、本当のことなのか？」

　教室中の視線が集まる中、果たして東雲は神妙に頷いた。

「本当だ」

　途端、大きくなるざわめき。彼を見る皆の表情に、明らかな怯えが増した。東雲は言い訳をするつもりもないのだろう、そのまま黙り込んでしまった。
　茶髪ツーブロックこと才賀が勢いづく。
　
「ほらな！　僕の言った通りだろう!?　本当のところ、僕は君達に忠告に来たんだ！　彼が暴力の前科持ちで、関わると危険な人物だってことをね！　君達が僕みたいに被害に遭わないように！」

　なっ……こいつ、適当なことを！
　
「散々嫌がらせしといて何が忠告だよ！　本当は腹いせに来たんだろ！　大体、事の発端はあんたが東雲のご家族を侮辱したからじゃんか！」
「侮辱？」
「ど...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第87話　胡乱(うろん)な客 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/38256</link>
      <pubDate>Sat, 31 Jan 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[「えっと、お客様？」

　担当メイドこと中島が困惑の声を上げた。〝ご主人様〟と呼ぶ設定をすっかり忘れているが、注意する者は居ない。一年二組メイド一同も彼と同じ心境だったからだ。
　｜曰《いわ》く――この客は一体、何者だ？
　皆の疑問の視線を受けて、茶髪ツーブロックが改めて詳細を述べる。
　
「このクラスに東雲 暁良くん、居ますよね？　僕達、彼の元同級生で、彼に会いに来たんですけど」
「そうそう」と、同行二人が合の手を入れた。
「お客様、｜生憎《あいにく》東雲は調理係でして、ここには居ないんですよ」
「それでは、呼んできてください」
「いや、でも……」

　中島が事情を説明するも、茶髪ツーブロックは引き下がらない。
　
「ちゃんと料理は注文しますから、東雲くんに配膳をお願いすればいいでしょう。わざわざ友人に会いにきたんですから、そのくらい融通してくださいよ」

　実に居丈高な態度。中島が渋々...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第86話　春夏秋冬(ひととせ)祭 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/37656</link>
      <pubDate>Tue, 30 Dec 2025 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[　秋晴れの空。紅く色付き始める桜の遊歩道。城門を模した手作りアーチを潜れば、この日の為にめいっぱいおめかしした校舎が人々を出迎える。
　不揃いのテーマで飾られた教室。賑わう校内。四季折学園文化祭――通称、｜春夏秋冬《ひととせ》祭が始まった。

「お、おいしくな～れ、めろめろきゅ～ん！」

　両手で作ったハートをオムライスに向けて、半ばやけっぱちにお定まりの呪文を吐く。
　途端に、盛り上がる客。

「わぁあっ！ありがとうございます、ハル姫！」
「ひゅ～！　照れくさそうなハル姫、かっわいぃい！」
「チェキお願いします、チェキ！」

　ふりふりメイド服のオレは、反応に困って苦笑いした。すると、そこに――。
　
「ハルくん、来たよ～！」
　
　ピンクのプリンセスドレスで着飾った棗先輩が、教室に顔を出した。レースのオペラグローブに包まれた手を優雅に振る。
「ユーリ姫だ」「ユーリ姫だ」と、皆が色めき立...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第85.5話　小さな波紋　Side-Akira - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/37526</link>
      <pubDate>Sat, 20 Dec 2025 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
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      <content:encoded><![CDATA[　好きになった女子が、転校先の男子校に居た。
　……何を言っているのか分からないと思うが、俺にだって分からない。

　たぶん、初恋だった。バイト先で知り合った後輩。人に指摘されて初めて自分の気持ちに気が付いた。
　だけど、彼女には他に好きな人がいて、初めから叶わない恋だと知っていた。
　だから、告白する気なんてなかったのに――｜友達《ひと》の為に喜ぶ彼女の笑顔を見ていたら、思わず気持ちが溢れた。

「好きだ」

　そう伝えた時の、彼女のキョトンとした顔。
　やってしまったと思った。無かったことにしようかとも思ったが、どうやら勘づかれてしまったらしい。申し訳なさそうにする彼女を見て、こっちが申し訳なくなった。

「俺のことは、気にするな。あんたが幸せなら、それでいい」

　その言葉に、嘘偽りはない。彼女が好きな人と無事に結ばれたと聞いて胸が苦しくならなかった訳じゃないが、それ以上に本心から彼...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第85話　小さな波紋 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/37475</link>
      <pubDate>Sat, 13 Dec 2025 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
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      <content:encoded><![CDATA[　ある程度の距離を離れたところで、オレは東雲の腕を解放し、立ち止まった。
　いきなり全速力で走ったものだから、膝と肺が悲鳴を上げている。

「大丈夫か？　日向」

　荒い呼吸のオレに反して、東雲は息も切らさずケロリとしていた。……オレだって結構鍛えているはずなのに、この違いは何だろう。しかも、東雲はあの荷重を課されたまま走っていたというのに。
　複雑な心境ながらに頷いてみせると、彼は安堵したように小さく吐息した。
　
「思い出した。あいつら、街でいきなり因縁を付けてきた奴らだ」
「因縁？」
「ああ、『何ガンくれてんだ』って突っかかってきて、それで」

　それで喧嘩になってやり返して、一方的に恨みを買ったのか。東雲の目付きは生来凄んで見えるから、勘違いで絡まれやすいんだろうな。
　彼の苦労を偲んでいると、ふと東雲が表情を翳らせた。

「俺のことに巻き込んで、悪かった」

　そうして、苦しげに...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第84話　大きな変化 - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/37408</link>
      <pubDate>Sun, 07 Dec 2025 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
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      <content:encoded><![CDATA[「くっ、もう少し……っあ！」

　天井に飾り付けをしようと、脚立の上でめいっぱい背伸びして腕を伸ばしていたクラスメイトの小木が、不意にぐらりと体勢を崩した。
　周囲が息を飲む。

「危ない！」

　次の瞬間、落下しそうになった小木を大きな身体が受け止めて支えた。

「大丈夫か？」

　赤い髪が僅かにそよぐ。――東雲だった。

「あ……ああ」

　小木は何が起きたのか把握が追いつかないようで、ぽかんと口を開けたまま返した。東雲は、そんな彼の手からレースの飾りを取り上げて、

「代わる」

　短い宣言の後に、自ら作業を買って出たのだった。

「あ、ありがとう……」

　未だ呆気にとられた様子で、小木が礼を言う。心做しか少し顔が赤い気もする。
　背の高い東雲は脚立に上がると楽に天井に手が届き、難無く飾り付けを施した。
　以降、黙々と作業に没頭する彼の姿を遠巻きに見守っていたクラスメイト達の間で、...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第83話　特別な響き - ハルくんは逃げ出したい。</title>
      <link>https://87g1-3510.kashi-hondana.com/author/page/1514/section/37321</link>
      <pubDate>Sun, 30 Nov 2025 18:00:00 +0900</pubDate>
      <description>〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。

　オレ、日向 陽（ﾋﾅﾀ ﾊﾙ）がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されているらしい。
　けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ（自認）のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?

　周りの期待を裏切れず（あと、諸々の特権に多少揺らいで）仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
　オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを（性的な意味で）狙っているなどと思い込んでいる始末。
　警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ！　これじゃあ、友達も出来やしない！


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      <content:encoded><![CDATA[「御影さん、何で東雲さ……東雲にはあんなに当たりがキツイんですか？」

　放課後、帰寮して部屋へと向かう道すがら、二人きりになったタイミングを見計らって、オレは改めて御影さんにその不満をぶつけた。
　御影さんは、はたと止まるや、次の瞬間には捉え所のない笑みを浮かべて、

「別に普通ですが」

　などと宣うが……。

「絶対に普通じゃないです！　誤魔化さないでください！」

　オレが強く突っ込んでみせると、彼はふっと笑みを消した。

「その……もし、嫉妬？　してくれてるんだとしたら、気持ちは嬉しいですけど……オレが好きなのは御影さんなんだし、そんな警戒？　する必要ないっていうか……もっと、オレのことも信用してくださいよ」
「陽様……」

　いけない。ちょっと拗ねた言い方になってしまった。慌てて言葉を重ねる。
　
「それに、もう男バレしたんで、東雲がオレにそういう好意を抱くこともないと思います...]]></content:encoded>
    </item>
  </channel>
</rss>
